Yes!プリキュア5GOGO第2話感想&備忘録「のぞみとココ 悩める再会」

 今回は、のぞみさんとココの間のモヤモヤした気持ちの解消という一話で完結する話と同時進行で、「仲間」をよく理解していないシロップの伏線が張られて非常に良い出来でした。

 おおむね大健闘していた前シリーズの販促の反省点としては、以下の点が挙げられます。
プリキュアさん達がピンキーをマジメに集めているように見えない。(特に後半はそれが顕著。なお、劇場版はもっと凄いです。)
・ピンキーの収集が話の本筋に殆ど関わって来ないし、役に立たない。(ミルクの病気を治す為に登場したキャッピーと、チラシの印刷にクリアクマンが二度登場したぐらい。)

 今シリーズでは、それらの反省点がきちんと反映されているようです。
・少なくとも、4人の国王を見付ける要所要所ではマジメに集めるでしょう。
・探し出した国王はピンキーと違ってそれぞれに自己主張もしそうだし、お互いに嫌っていそうなので、その辺も話に組み込まれる筈。

 取り敢えず、「1話で1ショット」を合い言葉に販促に励んで下さい、夢原さん。

プリキュア5、フル・スロットル GO GO!

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本編感想

「ココはのぞみを苦しめてばかりココ。」

 ココは夢原さんをまた巻き込んでしまった「罪悪感」、立派な王国を見せたかったのにまた頼ってしまった「無力感」の為に夢原さんと距離を取ってしまい、夢原さんもその距離感を感じ取ってしまって「ココは変わってしまった?」と塞ぎ込んででしまうんですが、「苦しい」なんて関係ない。ココが笑っていられればそれでいいという、最高の肯定、絶対の笑顔でココの「罪悪感」と「無力感」を払拭。…なんて凄いんだ夢原さん。

「ココ、ずっとそれを気にしてたんだね。
良かった、ココは優しいままのココだったんだね、ありがとう。」

 そして恋に燃える少女は無敵。新必殺技「プリキュア・シューティングスター」(つまりプリキュア流星拳―――うわなにをするはなふじk)でまたも視聴者の度肝を抜き去ってくれましたよ。
 ファイブエクスプロージョンもなかなかグルービーな技でしたが、まさか生身でぶつかって行くとは。これだからプリキュアはやめられない。


 さて、今話はココとのぞみの話は勿論、実はシロップの為の話だったと言っていいでしょう。
 物語の開始時点では、シロップは一人で生きていける仕事に就いている為に「仲間」を基本的に持たないキャラとして始まってます。そのシロップが、今話の一件で再び団結したプリキュアさん達の姿を見ながら、「一緒にロプ?」と呟いたのは、これからのシロップの歩む道を示していると言っていいと思います。今のシロップは、ココに対する反発で、ココの全てを斜めに捉えてしまっているんですよね。

「のぞみの大切な手紙を、アイツ、あんなに素っ気なく受け取ったロプ。」

 ……届ける気無かった君が言う台詞じゃないと思うんだー。

「人の気持ちが分からないヤツに注意なんかされたくないね。
のぞみがどんな気持ちで手紙を渡したか、分かってないだろ。
あんた最低だ。」

 相手が危ないと思う(=「人の気持ちが分かる」)から、注意するんだろー。
 それに手紙は関係ないだろー。揚げ足取りは良くないと思うなー。
 だいたい、「どんな気持ちで」か分かってて届けないのもどうかと思うよー。

 シロップは本当にココが気に入らないのはよく分かりました。
 ただ、そのシロップも夢原さんとは仲良くしようと思っているみたいなんですよね。

「のぞみー、そんなヤツほっといてキュアローズを探しに行こうぜ。」

 これは、シロップに「仲間」という概念が生まれる萌芽ですよ。

次回予告

 Yes!プリキュア5GOGO第3話「運び屋シロップの友達」

 と、思ったらシロップ君には友達はいたようです。でも、あれが友達なんですか?(ドクロ)

Yes!プリキュア5 キャラクターミニアルバム~ココ&ナッツ 2

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