マクロスF(フロンティア)第8話感想&備忘録「ハイスクール・クイーン」
今話はランカが「ここ」から弾き出されてしまう話。
「季節外れの転校生」という一躍人気者のポジション「本日の主役」は、乱入してきたシェリルに奪われて蚊帳の外。
「アルトの傍」というランカの大事な「居場所」も、シェリルに奪われて蚊帳の外。
「ささやかな仕事」も、「シェリルの特番」という形でシェリルに奪われて蚊帳の外。
更にはシェリルはマクロス・フロンティアという「ここ」だけではなく、美星学園という「ここ」、更にアルトのいる航空科に編入してきて、まさに一部の隙もなく、ランカは蚊帳の外状態です。
憎らしいことに色々企んでるレオン・三島によってせっかくのチャンスが二度も潰されて「ここ」にいるな!来るな!と言われています。(一度目はミス・マクロスの時、二度目は今回の収録)
シェリルとランカはアルト(=「『誰かの隣』という意味の『ここ』」)を、ステージ(=「『夢のステージ』という意味の『ここ』」)を巡って戦う運命にあるので、シェリルが「ここ」を掴む為にランカを押しのけるのは、フェアな戦いという意味でポジティブ要素。シェリルは「欲しい物はつかみ取る」のが信条であり、「ここ」にいたいなら正々堂々戦うという、アルト・ランカにも共通する作中善担当なのです。
しかし、競争以前にフィルターを掛けて門前払いをするレオン・三島は全くフェアではないのでネガティブ要素。レオン・三島は自分の保身の為に他人を蹴落として「ここ」にいる事を許さない、作中悪担当なのです。
本編感想
シェリルが格好良すぎる。
貴方は敵ですか?
「自分の思ったとおりに頑張りなさい。」(シェリル・ノーム)
しつこいようですが、「恋」も「夢」も、「自分の力でつかみ取る」のが作中善です。
その最先鋒であり成功者がシェリルです。
恐らく、この台詞はランカを試したのでしょう。
「番組」に「自分の力」ではなく、「シェリルの力」で入れてもらおうとしたら、シェリルはランカを「自分の力でつかみ取る意思」、「辛くても努力する覚悟」が無いと見なして失望したのでしょう。ランカは芸能界に入ったばかりで、「絶望」を口にするには早すぎる。
実際のランカの答えは「でも私、自分で頑張ってみたいんです。」だったワケですが、それはとりもなおさず「自分の力でつかみ取る意思」を持ち、「辛くても努力する覚悟」を持っているという事、つまりシェリル自身の「ここ」に上ってくる存在であることを確認したワケです。ほんとにシェリルの空恐ろしさを感じますが、「現状」色々な「ここ」をシェリルに奪われたランカも、「気持ち」だけは屈してないという所を見せたという点で大きな意味があると思います。(まあ、その直後に粉砕されたりするワケですが)
「自分の力」で
今話でもシェリルが徹底しているのは、「自分の力」でやる事を貫いている所ですね。
「自分の力」でフロンティアという「ここ」に居座って、「自分の力」でという「ここ」を視察しにきて、「自分の力」でアルトの傍という「ここ」をキープして、ランカが「自分の力」で戦うのかを試し、そして「自分の力」で下着を謎生物から奪い返す。
そして、「アルトともっといたい」というい気持ちを全力で押し通して学園に編入して来るのが凄い。フロンティアという「ここ」に来る事は予想出来たけど、ランカの新しい「ここ」である美星学園にまでやってくるとは予測出来なかったですよ。
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おまけ
あの緑色の謎生物はシェリルのイヤリングが変形したものじゃないかとか色々妄想してみたけど、ランカに付いてくるのを見ると、同じくランカに付いてくるバジュラの中身だという事で脳内会議の全会一致を見ました。バジュラだって脱いだら凄いんだよ!(バカ)