Yes!プリキュア5GOGO第24話感想&備忘録「プリキュア5新たな力!」

 先回、土壇場で「自分のルーツ(過去)」と「仲間達(現在)」を天秤に掛けて、やっぱり「仲間達(現在)」を裏切る事なんかできなくて、「仲間達(現在)」に心が戻ってきたシロップの元に、ココが駆けつけて、「一人だから」と、「自分のルーツ(過去)」を知りたかったシロップに対して、「一人じゃない」と、「仲間達(現在)」の方から手を差し伸べて、救われるシロップ。

「帰る場所っていうのは、生まれ育った所じゃなくて、迎えてくれる誰かがいる場所の事なんだよ。
君は、のぞみ達と過ごしてそういう場所を一緒に作ってきたじゃないか。」(ココ)

 そして、嘗てシロップが夢原さんに言った「大切なものは手放すな」を、今度は夢原さんからシロップに「返信」する事で、「貴方は私達にとって大切な存在」だと自分の存在を肯定されます。

「シロップは教えてくれたじゃない、『大切なものは手放すな』って。」(夢原のぞみ

 このシーン、かなりグッと来ました。というのも、元々今シリーズでは、「手紙」と「報告書」というのが対比されていました。「気持ち」を伝えたい人がいて、その「気持ち」を「手紙」に乗せて届ける事で、「気持ち」に答えるのに対して、「報告書」は一方通行で、しかも「気持ち」なんか要らないとダメ出しされてしまいます。

 だから、シロップのメッセージである「大切なものは手放すな」を、シロップ自身に返すというのは、シロップとプリキュアさんとの間で「気持ち」が通じたという事を象徴的に表しているんですよね。

 あとは、遂にプリキュアさんに女児向けアニメで禁じ手とされてきた凶器を遂に解放したりとか、プリキュアさんの頭の捻子が外れた武装にハラハラしたりとか、ドラゴンボールの劇場版みたいな、「仲間パワー」を集めてパワーアップ!悪いヤツをぶっ飛ばす!みたいだなぁとか、時代の流れを肌で感じて震え上がってました。
 あと、完全に「シロップの親友」ポジションから脱落したメルポと、「二人の王様」というポジションから脱落したケダモノ2号を見ていたら目頭が熱くなりました。要らない子扱いするぐらいなら最初から出番なんか作ってあげないほうが本人の為だと思うんですよね。(毒)

次回予告

 Yes!プリキュア5GOGO第25話「真夏の悪夢の二人組」

 何はともあれ、敵側がチームプレーの重要性に辿り着いたのは良いことです。まあ、どうせ仲間割れしてプリキュアさんにやられるのがセオリーなんですけどね。