機動戦士ガンダム00セカンドシーズン第3話感想&備忘録「アレルヤ奪還作戦」

 今シリーズに入って初めてガンダム4機の揃い踏み、しかし…という第3話「アレルヤ奪還作戦」。

「残りの2分でもう一人を助けたらどうだ。」(ティエリア・アーデ

 先ずは、アレルヤを助けたい思いでスメラギさんを動かした刹那、作戦に支障を来すかも知れず、また自分の負担が増えるのに、刹那にマリナさんの事を伝えたティエリア、そして相当なブランクが有ったのに、刹那・ティエリアと、絶妙のチームワークを見せたアレルヤが、虹をバックに作戦を成功させて去っていくニクい構図…なのに対して、一人だけ離れて撤収したり、カタロンに情報を流したりと、今は何も弊害は無いものの、まるで「時限爆弾」みたいな位置にいるロックオン・ストラトス(ライル)。(まあ実際そうなんでしょう。)

「こっちの話さ。」(ロックオン・ストラトス=ライル・ディランディ)

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本編感想

 そろそろ情報も揃ってきたと思うのでちょっとずつマジメな事も書いてみる。

「変わらないな、君は。」(ティエリア・アーデ
 
「そうかい?」(アレルヤ・ハプティズム
 
「無理に変わる必要は無いさ。
おかえり、アレルヤ。」(ティエリア・アーデ
 
「ああ、ただいま。」(アレルヤ・ハプティズム

 第1話の感想では、「4年経っても、登場人物も、世界も『何も』変わっていない」事を茶化して書きましたけど、これは恐らく、このセカンドシーズンは、「何も変わらずに成長してしまった『子供達』」が「大人」になるという事なんでしょうね。

ファーストシーズン 「変革」は「イノベーター(=人外)」から強制された。 しかし世界は変わらず、身の丈に合わないテクノロジー、巨大過ぎる「連邦」という組織を生み出し、アロウズという「歪み」が生まれた。
子供達 「変化」は「周囲」から強制された。 しかし、子供達は変わらず、精神と不相応に体だけが成長してしまい、周囲からも「大人」として振る舞う事を要求され「心のヒズミ」が生まれた。
セカンドシーズン もう一度自分自身で「変革」を選ぶ
大人になれなかった子供達」 もう一度自分自身で「変化」を選ぶ

 「子供達」は、刹那であり、沙慈君であり、そして「世界」そのものでもある。
 だから、「子供の為のガンダム」はもう終わってる。
 もうガンダムは「大人(になれなかった子供)の為のガンダム」という事なんでしょう。

ロックオン・ストラトス

ケルディムガンダムロックオン・ストラトス、狙い撃つぜ!」

 文字にしちゃうとアレですけど、ちゃんと先代ロックオンと「違う」って分かる芸の細かさ。流石は三木眞一郎さん。

アレルヤ・ハプティズム

「マリー、必ず迎えに来るから、必ず!」(アレルヤ・ハプティズム

 一生懸命なアレルヤ君には悪いのですけど、今の所、これってアレルヤ君が一方的に想ってるだけなんですよね。「マリー」はもしかしたらアレルヤ君を待っているのかもしれませんが、少なくとも現時点では「ソーマ・ピーリス」はそんな事望んではいないワケで。
 ま、上でも書きましたけど、セカンドシーズンは「自分で選ぶ」事が、全ての登場人物達に課せられている筈なので、「マリー」の記憶を取り戻した後は、ソーマ・ピーリスが「『どんな自分』を選び取る」かに託されているんですよね。それでこその本当の「対話」だと思います。それがリボンズ達のいう「対話」と対立する概念。そういう事じゃないでしょうか。

マリナ・イスマイール

「刹那、何故なの、何故、貴方はまた戦おうとしているの?」(マリナ・イスマイール
 
「それしか出来ないからだ。」(刹那・F・セイエイ)
 
「嘘よ!戦いの無い生き方なんて、幾らでもあるじゃない!」(マリナ・イスマイール
 
「それが、思い付かない。
だから、俺の願いは戦いでしか叶えられない。」(刹那・F・セイエイ)
 
「そんなの、そんなの悲しすぎるわ。」(マリナ・イスマイール
 
「何故泣く。」(刹那・F・セイエイ)
 
「貴方が、泣かないからよ。」(マリナ・イスマイール

 かっ、かっ、かっ、可愛い……

 それにしても、マリナさん、どんな(地味な)服着ても似合うなぁ…。
 綺麗なドレス着ているのを見ても、きっと「かわいい」じゃなくて、「カワイソウ…」としか印象無いんだろうな…。

 というか、マリナさんのフィギュアはまだ出来ないのですか!?

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次回予告

 機動戦士ガンダム00セカンドシーズン第4話「戦う理由」

 現在ソレスタルビーイングには、まだ刹那と和解出来ない沙慈君、堂々と産業スパイみたいな事してるのにクビにならない優秀な派遣社員のライル・ディランディ、とりあえず不幸になればなるほどに可愛さ倍増のマリナさんの3人がいるワケですが、来週で、3人が少しずつ「新しいソレスタルビーイングはどうして再び戦おうとしているのか?」を説明してくれるのでしょう。

「自分だけ平和なら、それでいいのか?」(刹那・F・セイエイ)

 何だか連邦の偉い人(カタギリパパ?)も出てくるみたいですし、程よく悪役お願いしますねっ!