機動戦士ガンダム00セカンドシーズン第13話感想&備忘録「メメントモリ攻略戦」

 ソレスタルビーイングのメンバーそれぞれも、カタロン、ネーナもそれぞれが自分にできる事を成し、それらがすべて結集した「他者との協力」との協力でメメントモリを破壊するという、最終決戦で実現されるはずの「真の共闘」の端緒を描きいた第1クールの終わりに相応しい話でした。おそらく、このメンバーが最終決戦でのソレスタルビーイングの「仲間」なのだと思います。但し、アニューはイノベイター側に戻っていたり、ネーナはサーシェスを倒す為だけの共闘という事になりそうですし、カタロンもソレスタルビーイングとは違う思惑を持っていそうとかいう要因はあるわけですが。

ロックオン(スパイ)&ソレスタル・ビーイング どこか「部外者」だったロックオン・ストラトス(ライル)が初めて重要なポジションを任され、仲間がロックオンを信じ、ロックオンも応えてみせる。
カタロン&ソレスタルビーイング 信じるモノは違っても同じ目的の為にメメントモリの周辺の陣形の情報を託す
ネーナ&ソレスタルビーイング 目的すら違ってもメメントモリの内部構造情報&援護射撃
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本編感想

 今回は「共闘」以外は、第1クールの区切りをすっきりさせる、見たままの痛快娯楽ストーリーだったので、書くべき事はそんなに無いのですが、単純に面白かったです。

 スメラギさんが過去のトラウマ、マネキンさんとの因縁、それらがあっても否定できない自分の中の真実を提示して、マネキンさんが言う「味方の被害を最小限にする戦術予報士」(神様っぽいポジション)から、今のソレスタルビーイングに相応しい「味方を一人も死なせない戦術予報士」を掲げて命懸けの作戦に挑む姿が格好良かったです。

「作戦を完遂させる。
どんな手を使っても。
あたしの戦術で。
みんなを!」(スメラギ・李・ノリエガ

 あとは、沙慈君以外のソレスタルビーイングの「部外者」的位置づけだったロックオン、マリィが初めて作戦で重要なポジションを任せられて、それに応えるという描写は重要だと思いました。

「あれが電磁場光共振部、チャンスは一度…」
 
「ロックオン…」(スメラギ・李・ノリエガ
 
「ライル…」(フェルト・グレイス
 
「……。」(アニュー・リターナー
 
「ロックオン!(アレルヤ・ハプティズム)」
 
ロックオン・ストラトス!」(ティエリア・アーデ
 
「その名の通り、狙い撃つぜ!」(ロックオン・ストラトス

 ロックオンの場合は、今まで露払いとかばかりで、明確な役割を与えられてはいなかったのですが、カタロンのスパイという自分を差し引いても、ソレスタルビーイングのやり方に同調して本当の実力を出した事で、本当の意味でのソレスタルビーイングのメンバー、「ロックオン・ストラトス」になることができたのだと思います。
 また、ティエリアさんとフェルトさんに仲間認定をされたのは大きいですね。あの二人が形は違えど「ロックオン」に一番拘っている存在ですからね。アニューさんがロックオンの名前を口にしていないのは、彼女なりにスパイ絡みの同類だと意識しているとかで、「ソレスタルビーイングの一員」としてロックオンを仲間認定することは出来なかったということだと思います。
 マリィさんについても同様で、これで沙慈君だけが「役立たず」の認識を強める事になる筈なので、たっぷり悩んで頂きたいと思います。

 あと、ネーナは「大事な人の復讐」、イノベイターという点をティエリアさんと共有するので、いずれはサーシェス絡みで協力もありうるんじゃないかと思います。尤も、ネーナはルイスさんの敵でもあるので、大っぴらにソレスタルビーイングと共闘していたらルイスさんにまた誤解されるので、その辺はまあ目立たない程度にやってくれるんじゃないかな、と。

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次回予告

 機動戦士ガンダム00セカンドシーズン第14話「歌が聞こえる」

おまけ

 ちょっと前に話題になったこの記事を読んで、恐らくその対策として、かなりネットでネタにし易いネタを意識的に混ぜているんだろうなと理解出来たので、アニューのネット上での愛称が予想通りにあんな有様になっているのを見て、監督の予想通りなんだろうな、と思ったワケですよ。肉を切らせて骨を断つみたいな、そんな感じ。
 監督を嗤っているようで、実は監督は予想通りだと逆に嗤われているという具合ですよ。それで、これからどうするかは個人の勝手ですけど、まあほどほどにね。