フレッシュプリキュア!第22話「せつなとラブ あなたがイースなの!?」

 相手を思う気持ちが、「不幸」パワーをはねのける。

「その為に体を壊してしまったら何にもならないわ。
幸せ、ゲットしたんでしょ?
だったら、自分を大切にしなきゃ。」(ミユキさん)

 あー、やっぱり、先回のフォローが来ましたか。
 先回の話では、タルトとミユキさんがプリキュアに歩み寄るのがクライマックスでしたけど、プリキュアさん達が体調を壊したのは、プリキュアさん達の不養生が原因の大半なワケで、それを解決しなかった先回は、どうもすっきりしなかったのですが、なるほど、こういう事ですか。

 プリキュアさんが大事な人は、プリキュアさんを大切に思ってくれています。でも、イースお嬢さんが大事な人は、イースお嬢さんを大事には思ってくれていなくて、イースお嬢さんが本当に欲しかったものは、敵であるはずのプリキュアさんの側にあった、という事に安心したり拒否したりで色々大変な話。

メビウス様=×>イースお嬢さん

「構わん、代わりはいくらでもいる。」

ミユキさん=>プリキュアさん

「その為に体を壊してしまったら何にもならないわ。
幸せ、ゲットしたんでしょ?
だったら、自分を大切にしなきゃ。」(ミユキさん)

タルト=>ミユキさん

「ああ、そう言うたけど、やっぱあかん。
あんさんが怪我でもしたら、えらいこっちゃ、この際アカルンのことはええから逃げるんや。」(タルト)

桃園さん=>せつなお嬢さん

「せつなも自分の体を大切にしなきゃ、周りの人達が心配するよ。」

桃園さん=>イースお嬢さん

「あたし、すっごく怒ってるんだからね。
みんなを怖がらせて、コンサートも台無しにして、こんなの絶対に許せない。
でも、あなたが泣いているから!」

 イースお嬢さんの本音は、自分は生きている、自分はここにいる、という、自分の存在を認めて欲しい。
 だけど管理社会ラビリンスでは、メビウス様が絶対の尺度だから、メビウス様に認められる事でしか、「自分の存在」が確立できない。

メビウス様、メビウス様、見て、私を見て!」(イースお嬢さん)

 でも、メビウス様はイースお嬢さんの事を使い捨ての駒ぐらいにしか思っていなかった(少なくともそう見える)。

「あれはあなたの自身でしょ!?
貴方の心が、泣き叫んでいるんじゃないの!?
本当は、命が尽きてもいいなんて思ってないんだよね!?」

 それでもイースお嬢さんには今は桃園さんがいる。桃園さんが自分の事を心配してくれているから、安心できる。
 でも、それでは「ラビリンス総統、メビウス様の僕」である「イース」は一体どうなるの?メビウス様が決めた、「プリキュア」を倒すという決定事項を全うできなかった自分は、もう価値が無いのではないの?生きていても、もうどこにも居場所なんか無いのに。 居場所を奪った人間に惹かれてしまった自分自身への嫌悪と、必要とされる安心は拒絶に繋がる。

「スイッチオーバー。」(イースお嬢さん。)

 次回へ続く。