左瞼が痙攣してきたわ…。コーネリア、子供の頃から興奮すると「眼輪筋」がピグピグ言って、ちょっと暴力的な気分になるのよね。 コードギアス第七話感想 〜コーネリアを撃て〜



 今回は、冒頭で示された「人間の価値」についてのブリタニア皇帝の思想に捕らわれて闘争を繰り広げるルルーシュとコーネリア、そして、それに疑問を持つユーフェミアが印象的でした。
 後半はルルーシュのコーネリアの力関係が明白に示されて、ルルーシュとコーネリアの対決路線を明示して次回へ繋げていました。
 次のルルーシュとコーネリアの対決までに、ルルーシュは強力な組織と、そして、コーネリア達の使うナイトメアに対抗できる戦略兵器を手に入れることが必要になりそうです。
 次回あたり、そろそろ「京都」の登場を期待してもいいですよね?

−−−−−以下ネタバレ−−−−


 

・父の呪縛

ブリタニア皇帝
「死んでおる。お前は生まれたときから死んでおるのだ。身に纏ったその服は誰が与えた。家も、食事も、命すらも全て私が与えたもの。つまり、お前は生きたことは一度も無いのだ!」

 冒頭で示された「何事も成さない人間は死んでいるのと同じ。」というブリタニア皇帝の思想に、コーネリアは勿論、ルルーシュも捕らわれています。
 ルルーシュは一見弱者の為を考えているようなんですけど、スザクに比べて、対象がナナリーだけなので視野が狭すぎるんですよね。

ルルーシュ
ブリタニアの皇族は次の皇帝の座を巡って常に争っている。いや、争わされているんだ!あの男に!」

と、ルルーシュは言っているんですが、自分もその闘争の中で動いているのに過ぎない事には気付いていませんね。

C.C.
「ふふふ、血は争えないな。」

と、C.C.が言っているように、やはり親子、やはり姉弟ですね。根性が悪いところがそっくり。(違)

コーネリア
「戦とはな、誇りと命の奪い合いだ。」「私は下がれと命じた。私の命令を実行できない兵士は必要無い。」

ルルーシュ
「俺は、お前に会うまでずっと死んでいた。無力な屍のクセに、生きてるって嘘をついて。何もしない人生なんて、ただ生きているだけの命なんて、緩やかな死と同じだ。」

C.C.
「確かに意味はないな。そんな命。」

 また、この「闘争の原理」はC.C.にとっては永遠の命を持っているが故に痛切に感じている苦悩でもあり、「願い」を叶えてくれるルルーシュが必要だと感じているということですね。

ルルーシュ
「なるほど、お前ギアスは使えないんだな。」

 C.C.は、自身が永遠の命を持っている以外は、他人に「力」を与える事しかできないといいう、基本的には無力であり、宿命的に何事も成さず、何事も成せないのが立ち位置という事ですね。

C.C.
「ふふふ、血は争えないな。しかし、あのタイプは危険だぞ。果たしてどちらの道に・・・。分かっている、私を誰だと思っているんだ。」

ところで、C.C.は誰と話しているんでしょうか?有力なのは同じ力を持っている筈の同族か、会話の内容からすると、ブリタニア皇帝でしょうか?謎。

 一方、ユーフェミアは少し離れた立ち位置に立っています。

ユーフェミア
「命を賭けて闘うから、統治する資格がある、その理屈は分かります、お姉様。でも――」

 命を賭けて戦えない人間には価値が無いのか?統治される理由があるのか?ということで、スザクとユーフェミアブリタニア皇帝の呪縛を抜け出しつつあるみたいです。

 ところで、ユーフェミアさん、サボっていないでマジメに仕事して下さい。

ルルーシュ敗走

ルルーシュ
「制圧された・・・っ。こんな簡単に・・・、ゲームにすらなっていないぞ・・・。」「これが組織・・・・・・、違いすぎる・・・っ」

 今回のルルーシュの敗因は、一つにはコーネリアの実力をクロヴィス程度と見誤った事。
 先回のシンジュク事変では、クロヴィス側に油断があった事もあり勝利できましたが、綿密な作戦を立てた上に、指揮能力に長けたコーネリアの前では寄せ集めのレジスタンスではなく、整然とした軍隊が必要だということですね。
 もう一つは、自由意志を持つ人間をチェスの駒だと錯覚している事、人間ですから、生存の欲求がありますし、傲りもするし、裏切りもするのです。

レジスタンス
「冗談じゃねえ!コーネリアの私兵隊相手に勝てるわけがねえだろっ!」「こちらB7、別の獲物を見つけた。先にこっちをやる!」

 結局、ルルーシュブリタニア皇帝の掲げる力の原理が思考に根付いている為に、「力には力」ということで、コーネリアのように、命令を遵守する駒を、組織を手に入れる事の必要性を痛感したようです。(それにしても、「条件が同じ」って、チェスじゃないんだからさぁ。素直に敗北を認めようよ・・・。)

C.C.
「だから言ったろ。死なれては困る、と。」
ルルーシュ
「条件が同じなら負けはしなかった!」
C.C.
「負け惜しみだな。それだけの条件を揃えるのも実力の内だ。」
ルルーシュ
「だったら揃えてやるさ!ブリタニアに負けない俺の軍を!人を!国を!」

 来週は、ルルーシュがどこから自分の軍隊を手に入れるのかが見所ですよ。
 藤堂さんのトコのレジスタンス構成員らしい人物も登場しそうなので、楽しみです。

・その他のポイント
1)お姉さんキャラ・セシルさん

セシル
「その友達、大事にしなさい、二人の友情が続けば、再会は偶然じゃなく、必然になるの。」

 セシルさんはこういう達観した視点からスザクに助言を与えるお姉さんキャラっぽいです。
 別にスザクに気があるワケじゃないみたい。残念。

2)今週も面白いカレンとシャーリー

カレン
「違う違う。待ってよ。あれは向こうから勝手に・・・」
シャーリー
「ルルから!?」
カレン
「いや、そんなんじゃなくて・・・」
シャーリー
「でも、この前だってその猫捕まえようとして・・・」
カレン
「あれは違うでしょ!それに、キスぐらいでそんな・・・」
シャーリー
「ぐらいって・・・、じゃあそれ以上の・・・」
カレン
「違う!変な想像ストップ!周り見えてなさ過ぎ!」

 相変わらず面白いドジッ娘と天然キャラの会話です。これからルルーシュを巡って、どう拗れていくのかなぁ。楽しみ。(最低)

 ところで、「猫祭り」って、祭るのですか猫を?
 CAT HOUSEとか購入して、すっかり猫の宮殿になっているここの生徒会室はスゴい。
 って、この猫、生徒会室で飼うって事は、ルルーシュが面倒見るの?ルルーシュ猫嫌いそうな気がしますが?
 特にこの猫には恨みがあるしね。タマネギとか烏賊を食べさせられないように気をつけてねっ!

3)ちゃんと女子高生、悩みだってあります。 ミレイさんの場合

ミレイ
「だからお見合いのことは・・・、分かってる、アッシュフォード家を建て直したいって話は。でもね、お母さん・・・」

ブリタニア貴族(冒頭の回想)
「だが、ルルーシュ様の命は無い。後ろ盾のアッシュフォード家も終わったな。」

 ミレイさんも大変なのです。アッシュフォード家の動きや「お見合い」も伏線として生きてきそうです。

4)へっぽこ純血派

ジェレミア
「なぜコーネリア殿下は我々にも出撃を命じて下さらないのだ・・・っ!」
キューエル
「貴様の所為で我々の道は閉ざされたのだからな。」
ヴィレッタ
「ゼロ、やはり学生が協力者・・・」
 完全に諦めて、負け犬状態のキューエル、コーネリアに憤慨している点でまだ上昇志向のあるジェレミアさん、物語のキーになりそうな思考を巡らしているヴィレッタさん。

 それにしても、チームワーク悪そう。

5)勉強したくなくなりそうな教科書

 スザクの読んでる本はブリタニアの公民とか歴史とか、社会科の教科書でしょうか?
 parliamentarization(議会化)とか、absolute monarchy(絶対君主制)とか、読むのも面倒そうな単語が並んでますよ。・・・うん、頑張れスザク。

6)ED程には格好良くなかったルルーシュ
 
 EDでは、幼い日のルルーシュブリタニア皇帝に対して赤いマントを脱ぎ捨てて格好良く立ち去っているのですが、冒頭のシーンを見ると、皇帝の迫力にタジタジです。
 過去って美化されるものなのですね。(笑)

 けど、シャーリーの回想でクレーン車のフックを何食わぬ顔で引っかけて強制撤去させたルルーシュは面白かったですよ。ルルーシュ、スゴいヤツ!(遅い)
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