黒の契約者第21話感想「粛正の街は涙に濡れて・・・(前編)」

 今回はノーベンバー11のこのセリフが全てを物語っていました。

「未咲。ここから先は敵も味方も無い。貴方の直感だけを信じて行動して下さい。ではまた後ほど。」(ノーベンバー11)

 要は、味方だと思っていたのが実は信条的に「敵」であり、敵だと思っていたのが実は心情的に「味方」だったりする、と言う事で、それらの鍵とか接着剤とかになるのが霧原さんの役割と言っているワケですね。

霧原さんが目印のDVD最新巻は9/26日発売

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潜在的な黒<ヘイ>さんの仲間が全員集合。

作中善(=潜在的黒さんサイド)の面々
猫<マオ>さん(黒さんサイド)
アンバーさん(EPRサイド/黒さんサイド) EPRのボスだけど、本質的に黒さんサイド。敢えて必要悪を取っているポジションかな。
ノーベンバー11(心情は黒さんサイド) 黒さんに倣って人間臭くなっているので、今回アンバーさんに会いに行くのは、「EPR」ではなく「アンバーさん」の意見を聞く為と解釈
シュレーダー博士 この人は本当の意味での「真実」を語るポジションではなく、進むべき道、進むべき展開への方向性を指すポジションと解釈

 「ではまた後ほど。」とかブリタさんに「やっぱり君だったか。」と、何か「確信」に基づいて動いているノーベンバー11。格好良すぎて心配です。

悪いヤツらも整理統合。

 一方悪いヤツらも着々と準備を進めています。冒頭に出てきたテ口リストを観賞しながら、「EPRにしてはやり方がセコいなー」とか思ってたら、案の定です。

「違和感を感じるのです。今回の事件は前回の彼らとは違う、何か別の者の思惑が作用しているのではないでしょうか。」(霧原未咲)

 しかも、「アメリカ大使館」という目的と、使ってる爆弾も、黒<ヘイ>さんと全く同じ型である辺りから、何か悪そうな「組織」、「警視庁&パンドラ」の少なくとも一部は繋がっていそうですし、アンバーに内緒で裏でこそこそやってるEPRのメンバーを見てると、今回の騒動は「一種の茶番」で、「諸悪の根源(=作中悪)」は一つに単純化されそうな勢いです。

作中悪の面々
警視庁&パンドラ 本音と建て前を使い分けて何か企んでるみたい
組織 黒<ヘイ>さんや黄<ホァン>さんに対する仕打ちを見てると、よく分からないけど悪いヤツらです。
EPR 「アンバーの意思」とは言いながら、アンバーに内緒で、裏でこそこそ何かやってます。魏志軍なんかはちゃんと気付いる上で自分に有利な状況にしようと言外の交渉をしてます。
ブリタさん

 「昨日の味方が今日の敵だけど昨日の敵は今日の味方!」みたいな状況で颯爽と現れたブリタさん。能力は瞬間移動ですが、素っ裸になってしまう「欠点」もとい「長所」(ゴホンゴホン)を持っていますが、彼女の能力が象徴するのは、「実は敵の親玉は同じなんです。」とか「守りたいモノが同じならきっと必ず戦友になれる!」とか言う、良い意味、悪い意味それぞれの暴露を前にして、「裸のおつきあい」、裸一貫で裏表無くお話ししましょう?という状況を作り出す事を象徴するキャラだと解釈。それにしても、ブリタさん、全裸なのにものすごく堂々としていて全く前を隠そうとしてません。寧ろ、「見ないでよ!」とか、「脱ぎたくて脱いでるんじゃないんだからね!仕事よ、仕事!このスケベ!」とか頬を赤らめてくれた方が面白かった気がする。でも、ブリタさんが全裸になる時は、いつもの「知的なメガネ美人」の仮面をぽーんと脱ぎ捨てて「性格の悪い美人」の素顔をさらけ出す、このギャップに意味があるので、まあいいか。この人の機嫌を損ねたら、街中に全裸で置いて行かれそうで怖い。(どこの「いぬかみっ!」だ。)
 
 それにしても、何故霧原さんが来るまで待って瞬間移動で連れて行ってくれなかったんだ、ブリタさん・・・っ!!

次回予告

黒の契約者第21話「粛正の街は涙に濡れて・・・(前編)」

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