機動戦士ガンダムOO第4話感想「対外折衝」

　今回はマリナ・イスマイールの現時点での立ち位置の説明と、彼女がソレスタルビーイングとは違うアプローチで立ち向かおうとしている「大人の世界」の壁の厚さの提示。
　ソレスタルビーイングのような現時点では局地戦では無敵を誇る「ガンダム」でさえも、「大人の世界」の壁の厚さに、なかなか世界を変える事はできなくて、先回の成果だった筈のリアルＩＲＡの活動停止でさえも、「大人の世界」の「建前」で一時的なものだと、結局大きな成果とまでは行かなくて･･･と、現状「大人の世界」は強固過ぎて、逆にソレスタルビーイングが「対外交渉」に利用されてしまっている――という皮肉な構図になっているのが面白いです。

MS IN ACTION!! ガンダムエクシア

　「子供達のポジション」の代表の沙慈君と、「大人達のポジション」のユニオン大統領＆タリビア首相、そして、「子供達と大人達の中間のポジション」のマリナさん＆スメラギさんという感じにおよそ３つの視点に分かれると思うんですが、

　「子供達のポジション(＝視聴者の目線)」からは、今回の騒動の背景にある政治的バランス感覚という「大人の世界」が分からなくて、「建前」に踊らされている･･･という、啓蒙的なメッセージになってます。視聴者は今回の「背景」を視聴したから滑稽に見えるだけで、沙慈君の姿は、そのまま私達の姿。

「あの国は戦争も何もしてないじゃないか。」
「そうね。」
「闘いをやめさせてるとか言ってたくせに、闘いをひきおこしている。
そんなのおかしいよ。」
「そんなに世界は簡単じゃないよのよ。
･･･簡単じゃないの･･･。」

　また、「子供達と大人達の中間のポジション」のマリナさんは、タリビア首相の政治手腕は見事だし、同じ非大国としてマリナさんが学ぶべき所は多いけど、「人の命」を使ったパーフォーマンスを選択したタリビアの首相達のいる「大人の世界」の論理はは本当に正しいの？「本当の平和への道」へ辿り付く為には、別の道を歩まねばならないのではないの？という疑問の提示。
　性格悪そうなシーリン・バフティヤールさんは、「大人の世界」へと盛んに焚き付けるんですが、本当にこれでいいの？という感じ。

「この一連の事件で一番得をしたのは誰かしら？もし分からないなら貴方にこの国を救う事はできないわ。」

その他

戦争犯罪としての少年兵・人体改造

「それにしては若すぎる。」

　倫理的問題としての少年兵(少女ですけど)と、人道的見地からの「人体改造」と戦争の醜さの塊、「ソーマ・ピールス」の登場で、不謹慎かもしれませんけど、世界が広がって来た感じです。

地獄を知る少年

　日常が一瞬で地獄に変わる「脆さ」を知っているからこそ、それが刹那君がソレスタルビーイングで闘い続ける原動力になっているみたい。しかし、あれだけ凄惨な想像をしても食欲が減退しない刹那君にビビった。

　沙慈君は名前忘れてたけど、また本名名乗っちゃダメでしょ刹那君。意外とお茶目なテロリストだ。

イオリアさんっぽいすごいコンピュータ

「ヴェーダ、あなたの予測を聞かせて。」

　ヴェーダはインドの経典の事。
　イオリアさんの脳味噌かな〜なんて思ってる。

次回予告

　機動戦士ガンダムOO第5話「限界離脱領域」
　おお、アレルヤ君メイン回。黒い噂が絶えませんが（いや、私が流した噂なんですけどね。）、頑張って下さい！

DAYBREAK’S BELL

HG 1/144 GN-002 ガンダムデュナメス (機動戦士ガンダム00)

HG 1/144 SVMS-01 ユニオンフラッグ (機動戦士ガンダム00)

FG 1/144 GN-001 ガンダムエクシア (機動戦士ガンダム00)

FG 1/144 GN-005 ガンダムヴァーチェ (機動戦士ガンダム00)

FG 1/144 GN-003 ガンダムキュリオス (機動戦士ガンダム00)

FG 1/144 GN-002 ガンダムデュナメス (機動戦士ガンダム00)

ガンダムコレクション00 (BOX)

1/400 プトレマイオス 【初回版】

HCM-Pro 44 ガンダムエクシア (機動戦士ガンダム00)

HCM-Pro 45 ガンダムデュナメス (機動戦士ガンダム00)

おまけ

　今週は私事で十分な時間が取れないので簡易感想。
　何かドラゴノーツの感想みたいだけど、これはこれで纏まっていて悪くないかも。