ドラゴノーツ -ザ・レゾナンス-第6話感想「追憶 ―水面に映りし心―」

 今回はジークリンデさんが「運命」側に寄る話。例によって簡易感想です。

Rain Of Love

Rain Of Love

ポイント

ジークリンデさん

 嘗ては心を許せる相手(犬だけど)がいたけど、死んでしまって一人になってしまい、一人のまま大学を主席で卒業しても、結局「欲しいモノ(心を許せる相手)」は得られなくて。
 と、孤独という点でジン君とよく似た背景を持っています。

「私は普通が良かった。
普通だったら一人じゃなかったのに。」

 それが、今「孤独ではなくなった」ジン君が、ジークリンデさんを導く形で「一人じゃない」と言ってあげるのが恰好良かったです。今週のジン君は、SQジャンプのマンガ版ドラゴノーツのジン君みたいに恰好良い事言うと思いました。

「人は、決して一人じゃないよ。トアに会えて、そう思えた。」

 先回出てきた対立要素、「運命」と「宿命」という概念は、「運命の相手」なら対になる事がイメージ出来る「一人じゃない」という意味で、「宿命の相手」なら、一対一で対にならず、「一人だ」とか、「強制」とかいうイメージがついて回るから宿命だというような事を考えてたんですけど、ホントにそんなイメージみたいなのでいいのかなぁと思って、先週はギャグ調に書いたんですけど、今話を見てたら、何だかそれもアリなような気がしてきました。

 正直な所、「運命」と「宿命」の違いはさっぱり分かりませんが、この作品のスタンスでは大きな違いがあるんだと思います。

 やっぱり、「運命」は何となくラブっぽいけど、「宿命」は何となく男むさい感じなので、多分「運命」の方が偉いんだと思います。(バカ)

http://d.hatena.ne.jp/AlfLaylawaLayla/20071108/1194528771

ギオ

「俺はトアを守りたいと思いここまで来た。」
「分からない。俺はなぜトアを守ろうと思うのか。
俺はトアの何なのか。」

 「俺はトアの何なのか。」という問いはジン君もしてました。ジン君は結局「一人じゃないって言ってくれたから」という理由で納得しているみたいですが、ギオさんの場合は本当に何にも無いので、そりゃ疑問にも思うわな。
 そもそも、カズキ君とのレゾナンスに対して「なぜ従わなければならない?」というスタンスを取っているのに、トアさんに対しては「なぜ守らなければならない?」というスタンスを取らなかった事の方が不思議。多分、カズキ君とのレゾナンスが「宿命」側の関係性で、トアさんとの関係が「運命」側の関係性だからなんでしょう。

ドラゴンズキーック!!

 みんなで力を合わせれば、不可能も可能になるという描写で、この伏線が今後生きてくるとは思うのですが、別の意味で絵になりすぎて笑いが止まりません。

カズキ君

 すっかり人相の変わったカズキ君。

 ギオさんを取り返すべく月に向かうワケなんですが、やってる事がジン君と同じだって事、気付いてる?

ジン 大切なモノを掴む為に、他人のドラゴン(ギオ)に乗って月へ
カズキ 大切なモノを奪い返す為に、他人のドラゴン(ウィドー)に乗って月へ

「貴方も大切な人を奪われたのね。
私が貴方の翼になってあげる。」

「ギオは必ず、取り返す。」

perfect blue

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次回予告

 ドラゴノーツ -ザ・レゾナンス-第7話「別離 ―虚空よりの響き―」
 
 すっかり人相が変わったカズキ君を見ても、ジン君「誰だお前?」みたいな事になって、カズキ君涙目――みたいな展開を期待。(投げやり)

perfect blue

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おまけ

 "TERRA"と"HAWAII"の綴りが"TERA"と"HAWAI"になっているのは"R"と"R"、"I"と"I"の片方だけで、「対になる何かが現時点では足りていない」という事なのかなぁと思ったけど、GONZOなので単に「チェックが足りていない」のだろうと思う事にした。