ドラゴノーツ -ザ・レゾナンス-第21話感想&備忘録「決別―継承せし者―」
ギオは「トアの命を救えさえすればいい」と「その為に失ってしまう『三人の時間』」との間で葛藤し、ジン君は「トアさんの命を救いたい」と「トアさんと離れたくない」との間で葛藤し、トアさんもやはり「ジン君ともっと一緒にいたい」と「ジンと離れたくない」との間で葛藤するという、みんな「三人一緒にいたい」という気持ちは一緒なのに、「自分に出来る事」を模索する中で3人の距離が離れてしまったのが辛い。
「何とかしなくちゃいけない。」
「私に出来る事は、何…。」(トア)↑
「自分に出来る事」を模索している
「何とかしなくちゃ。」
「俺に何が出来る…。」(カミシナ・ジン)↑
「自分に出来る事」を模索している
「これでいい。
これでいいんだ。
トアを…救えるのならば。」(ギオ)↑
「自分に出来る事」を模索した結果『タナトスの後継者』を選択
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本編感想
今回興味深かったのが、ギオは「強制」を掲げるタナトスの後継者になったのに、「自由意志」をきちんと持っていて、そもそも「タナトスの後継者」になったのも、トアさんを救う為に自分自身の「自由意志」で選択し、「タナトスの後継者」になった後も、ジン君に対して手加減していたり、「トアさんの『命』を救う」という当初の目的は見失っていないので、ギオは敵になったとはいえ、まだ「運命」サイドであるという事だと思います。
また、ジン君がトアさんの寿命の事を知ってしまった結果、いつも寄り添っていたトアさんとの距離が広がっているんですよね。例えばライナさん達との待ち合わせの場所とか、浜辺でとか。これは、ジン君とトアさんが、互いに異なった「選択」をする事を暗示しているのだと思います。つまり、ジン君はトアさんをタナトスに渡す事を選択するのに対してトアさんは、限られた時間をジン君と一緒にいる事を選択するとか。
恐らく、「抗タナトス因子」と「聖痕」は本質的に同じモノ、同じ意図で設定されている筈なので(参考>「おまけ 〜「抗タナトス因子」が地球産ドラゴンに効かない理由〜」)、「抗タナトス因子」が効かない「運命」サイドのドラゴンと同じように、トアさん達もパートナーに隠し事をしないでぶつかって行けば、多分最終回では「何かそれっぽい事」が起こってハッピーエンドで終わるんじゃないかなと思ってます。
また、サカキ司令も、自分を守るローラさんの姿に何かがはじけて、思わず「ローラ!」と思わず呼んでしまった事でめでたく「運命」サイドに復帰。
「逃げて…、逃げて、お父さん。」(ローラ)
これで実質的に積まれていたタスクのうち、カズキ君とウィドーさんを除けば、ジン君とギオとトアさんの3人の関係性の決着を残すのみです。このままハッピーエンドに突き進んで欲しいと思います。
カズキ君とウィドーさんは、尺に余裕があったら何とかしてあげて下さい。
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おまけ
結局、先回の予告で言っていた「まさかのアレが復活します。」って結局なんだったんでしょうか?
真に受けた私が愚かだったんですかそうですか。