人というのは、成功や勝利よりも「失敗」から学ぶ事が多い……。コードギアス反逆のルルーシュR2第1話感想&備忘録「TURN01 魔神が目覚める日」
「何が本物」で「何が偽物」なのだろうか?
「何が真実」で「何が虚偽」なのだろうか?
「何が正義」で「何が悪」なのだろうか?
「本物」は常に「正義」だろうか?
「虚偽」は常に「悪」だろうか?
「本物」、「真実」、「正義」、それは斯くあるべき「世界」の姿。
でも、例え「偽りの存在」だとしても、「作られた記憶」であろうと、それが「悪」だとしても、「積み重ねた日常」は否定出来るのだろうか?
「私を処分する前に、質問に答えてもらいたい。
無力が悪だというのなら、力は正義なのか?
復讐は悪だろうか?
友情は正義たりえるだろうか?」(ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア)
「悪も正義も無い、餌にはただ事実が残るのみだ。」(男爵)
「ならば君たちには事実を残そう。
ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる、貴様達は、死ね!」(ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア)
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本編感想
初見での感想は、「R2はラウンド2なんだなぁ」という印象。勿論ワザと曖昧にしてあるので、多義性を付与されているとは思いますが、前作「コードギアス 反逆のルルーシュ」の第一話をなぞった今作「コードギアス 反逆のルルーシュR2」第一話を見ているとそう思います。
前にも書いた気もしますが、「世界そのものにギアスが掛けられている」ように感じました。違和感を感じる失われたパズルのピースはこれから埋められていく事になると思いますが、さしあたっての感心は、「間違っていたのは俺じゃない!世界の方だ!」の意味だと思います。この台詞、2つの解釈が可能なんですよね。
「あの日から、俺の心には納得が無かった。
噛み合わない偽物の日常、ずれた時間、別の記憶を植え付けられた家畜の人生。
しかし、真実は俺を求め続けた。
そう!
間違っていたのは俺じゃない!世界の方だ!
世界は変わる、変えられる…。」(ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア)
解釈その1:「この世界はニセモノだという事に俺は気付いた。」だから、「俺はこの世界を元の世界に戻す!」
前作の「ナナリーの為に世界を変える」を取り敢えず置いておいて、当面の目的として「正しい世界に戻る」が設定されたような印象を受けました。これからの話も、これを前提として進めていく事になるとは思いますが、それは表面的な事で、いずれのこの「正しい世界に戻る」という目的はどんどん薄まっていくんじゃないかなと、私は考えています。
解釈その2:「俺は汚らしいこの世界が嫌いだ。」だから、「俺は正しく、この世界は間違っているに決まっている!」
痛い解釈ですが、実はこっちを暗に表現したいんじゃないかなと私は思うんですよね。
つまり、ルルーシュはただのワガママな「私達」の投影であり、現実逃避をしているだけで、「世界の所為にするな!自分を変えろ!」、「(たとえニセモノであろうと)今、ここにある現実に立ち向かえ!」というメッセージを込める為にわざわざこんな多義を含んだ台詞を設定したんじゃないかな?
例えば、今話は前作の第一話と殆ど同じ展開を意図的にしているんですが、それは視聴者に違和感と類似性を感じさせる為のガジェットとして働く事は勿論なんですが、その一方で、「最初から始め直されている」ように見えて、実は「前作からの積み重ねは決して失われていない」んですよ。C.C.と黒の騎士団の生き残りがルルーシュを探しに来たりしているのは正にそうですよね。
「お待ちしておりました、ゼロ様。どうか我らに、ご命令を。」(卜部巧雪)
つまり、「前作で培われた時間」はリセットされておらずに有効であり尊いものであるならば、「偽りの一年間で培われた時間」もリセットすべきモノではなく、同様に尊いものなのだという事も言えると思います。
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「あのさくらを大事だと思ったのは『おれの心』じゃない!おまえだろう!!」(真・小狼)
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次回予告
コードギアス反逆のルルーシュR2第2話「TURN02 日本独立計画」
おまけ
ルルーシュに会う為に、わざわざ最後に会った時の服を着てくるあたり、C.C.は乙女だなぁと和んでました。(バカ)
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