これが……『ギアス』だ……ルルーシュ。お前は死んだ事にさえ気付いていない。何が起こったのかも分かる筈がない……。コードギアス反逆のルルーシュＲ２第3話感想＆備忘録「TURN03 囚われの学園」

　今回はロロがアイデンティティ喪失者である事の提示回。
　第3話もやはり前シリーズの「偽りのクラスメイト」のセルフパロディ。相変わらず上手いです。

　ところで、冒頭の「その正体こそ、ブリタニア帝国の捨てられた皇子、ルルーシュ・ランペルージである。」という台詞、何故「ブリタニア・ヴィ・ブリタニア」ではなく、「ルルーシュ・ランペルージ」だったのが気になります。既にルルーシュのアイデンティティは「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア」に頼る必要は無いという事かなぁ？ちょっと気になります。

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本編感想

ロロ・ランペルージ

「ダメだよこれは！僕が貰ったんだ、
だから、僕のなんだ！」（ロロ・ランペルージ）
　
「誕生日…そう…、大事だよね、誕生日は。」（ロロ・ランペルージ）
　
「家族。」（ロロ・ランペルージ）
　
「違う、ゼロのはずが無い。」（ロロ・ランペルージ）

　ロロのアイデンティティは「ルルーシュの弟」というその一点によってのみ保たれており、誕生日（自分の生まれた絶対起点・父母の存在の証明）を始めとする、一切の情報が無い存在という事ですね。前シリーズでの似た立ち位置としては、「記憶を失った千草」、ヴィレッタ・ヌゥが比定されるという所でしょうか。
　また、ロロのギアスは「トライガン」のGUNG-HO-GUNSのナンバー３、ドミニク・ザ・サイクロプスのような知覚を麻痺させるタイプのギアスですか。先回の感想ではルルーシュと同じギアスじゃないかと書いたんですが失敗失敗。まあ手口だけ同じって事でどうでしょう。（バカ）

　そんなワケで、ルルーシュがゼロで、「日常」が崩壊してしまうと「自分の存在」が維持出来なくなるので必死で「ルルーシュ＝ゼロ」を否定しようとしたり、任務中でもルルーシュを「兄さん」と呼んだりしているワケですよね。

　今話では結局ロロにギアスは掛けられず仕舞いでしたが、前シリーズのカレンお嬢さんの例を踏まえると、取り敢えずはギアスは掛かって「日常」は維持されると考えていいんじゃないかなぁ？

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カレンお嬢さん

「あなたは、ゼロなんでしょ？」（紅月カレン）

　ロロが「兄としてのルルーシュ」でアイデンティティを保っている存在なら、カレンお嬢さんは「ゼロとしてのルルーシュ」でアイデンティティを保っている存在。暫くは保つとは思いますが、ロロに続いてアイデンティティを再び喪失するのはカレンお嬢さんでしょうね。、

「気に入らないわね、私達にまで秘密にするなんて。」（紅月カレン）
　
「私達？私にだろ？」（Ｃ．Ｃ．）

　ゆかな姐さんに牙を剥くとは恐ろしいことを。

　今気付きましたけど、カレンお嬢さんの中の人、小清水亜美さんは「明日のナージャ」の主人公ナージャ・アップルフィールド役で、Ｃ．Ｃ．の中の人のゆかなさんは「ふたりはプリキュア」の雪城ほのか役。不評だった「明日のナージャ」によって低迷した日曜８時３０分を建て直した「ふたりはプリキュア」。道理で仲がよろしくないワケです。（関係無い）

シャーリー

　シャーリー可愛いよシャーリー。
　今回はシャーリーに癒されっぱなしでした。ありがとうシャーリー！（バカ）

「あ、あ、あの、あれ。ケーブルカーって一度乗ってみたいなぁって。」

　シャーリーはまだギアスは破ってないみたいです。
　シャーリーは、「記憶を書き換えるギアス」と、「絶対遵守のギアス」と、両方破らないといけないワケですし、ユーフェミア様亡き今、ギアスを打ち破る役はシャーリーしかいないワケですから、シャーリーには頑張って欲しい所です。
　そういえば、ヴィレッタ先生を撃ったのはシャーリーですもんね、ヴィレッタ先生が厳しいのも納得。

ミレイさん

　学園内の地下貯水槽にブリタニア軍がいるという事は、学園の最高責任者はそれを黙認しているという事。そもそも、アシュフォード学園理事長はルルーシュの正体を知って匿っていたワケですから、タダで済むワケが無いし、ミレイさんも知っていてもおかしくはないです。前作でスザク君が最初からルルーシュを疑っていた事を考えると、ミレイさんも実は知っていた―――というサプライズは有ってもおかしくないですよね。

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次回予告

　コードギアス反逆のルルーシュＲ２第4話感想＆備忘録「TURN04 逆襲の処刑台」