風の谷のナウシカ(原作版)
ああ、何の事はない。ナウシカは人間が嫌いなんだ。嫌いで嫌いで、自分も含めて全部滅べばいいと思ってる。でも、人間だから風の谷の人達も、みんな大好きという気持ちも共存している。人間は須く滅ぶべきだと本当に考えていて、人間がいない世界を本気で望んでいる。でも一方で「死」へ向かう「生」をこの上なく愛している。だから人間も自然のままに生きて死ねと言っている。
でも、ナウシカの根底を通底している精神は、「人間はこのまま死ぬべき」。
人生 死の運命を受け入れて死ね だから死の運命を否定する土鬼の王族達、墓の主は否定対象→お前らは間違ってる、そして死ね 人類 死の運命を受け入れて死ね お前らがいると世界が汚れる→人類はこのまま滅びよ 世界 死の運命を受け入れて死ね 人間がいない世界で最後まで生きよ でも死ねないから、死にたくないから、死なないだけ。
ナウシカは人類に「未来」ではなく、「終末」を与える為に戦ったんだ。
風の谷のナウシカ 全7巻箱入りセット「トルメキア戦役バージョン」
- 作者: 宮崎駿
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2003/10/31
- メディア: コミック
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と、会社でネタが思い浮かんだ時のメモに使ってるgoogleドキュメントを整理してたら、書き掛けの感想が有ったので曝してみる。
確か、休憩時間でナウシカ読んだ後の感想メモだったと思う。後半のナウシカの背後に「死ね」という呪詛の言葉ばかりが見えるので、確か公開するのをやめたんだったと思う。ヒロインに幻想を求めて「こうあるべき!」というのは強要したりはしたくないけど、もうちょっと他の終わらせ方は無かったものかなぁ。
ついでにロビーBさんの「水底の本棚」というサイトさんの「虫眼とアニ眼」の感想を紹介してみる。宮崎駿さんと養老孟司さんの対談ですが、私もお二人が何を言ってるのかさっぱりわかりません。このお二人は何かズレてるんじゃないかと思います。
この対談では、「人間嫌い」という言葉がたびたび登場します。僕はかねがね、宮崎駿という人は人間が嫌いなんだなあと思っていました。彼の作る物語は人間否定のものが多いですから。
http://book.geocities.jp/sfida07/etc_miyazaki_h.html#jump_6
養老孟司さんが「手塚治虫は人間嫌い」と発言していますが、これはまったくの見当違いです。手塚先生は人間が大好きですよ。ご本人から反論がないのをいいことに断言しちゃいます。
あんなに人間が好きで、人間っぽい人もいません。手塚先生が描く物語は人間を否定しませんもの。宮崎駿さんは常に神様の視点で世界を俯瞰していますが、手塚先生は大地に依って、同じ視点から物語を描きます。そんなこともわからない人たちの対談を一冊読むなんて…まったくもって時間の無駄でした。
- 作者: 養老孟司,宮崎駿
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/01/29
- メディア: 文庫
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そういえば宮崎駿監督の最新作「崖の上のポニョ」が夏に公開されますね。
見に行こうか迷ってるトコですが、面白いんですか、これ。
- アーティスト: 藤岡藤巻と大橋のぞみ,大橋のぞみ,近藤勝也,藤岡藤巻,宮崎駿,久石譲
- 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
- 発売日: 2007/12/05
- メディア: CD
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