「後味のよくないものを残す」とか「人生に悔いを残さない」だとか…便所のネズミのクソにも匹敵するそのくだらない物の考え方が命とりよ!このゼロにはそれはない…あるのはたった一つのシンプルな思想だけだ…たった一つ!「勝利して支配する」!それだけよ…それだけが満足感よ!過程や…方法なぞ…どうでもよいのだァーーーーー!! コードギアス反逆のルルーシュR2第16話感想&備忘録「TURN16 超合衆国決議第壱號」

「つまり貴様の作った小賢しい憲章は、世界を『ブリタニア』と『そうでないもの』に色分けする。」(ブリタニア皇帝 シャルル・ジ・ブリタニア
 
「『全てを得るか』、『全てを失うか』、戦いとは元来そういうものだ。」(ブリタニア皇帝 シャルル・ジ・ブリタニア

 「真実と嘘」、「罪と罰」、「正義と悪」、「断罪者と受罪者」、「敵と味方」、全てが二極分化していく世界を是としたルルーシュブリタニア皇帝の帰還により再び窮地に立たされますが、黒の騎士団の中でたった一人、この二極化の外にいたC.C.がルルーシュに「二極」以外の道、「嘘を許す世界」、「罪を許す世界」、「免罪者と贖罪者」、「仲間」、即ち「優しい世界」への道を指し示し、スザクとの対話に導く繋シーンが良かった。というかC.C.可愛い。

「お前は中から痛い時、どうしていたんだ。」(ルルーシュランペルージ)
 
「私は……友達……友達がいたら良かったんですけど。」(C.C.)

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume01 [DVD]

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本編感想

 黒の騎士団は、超合衆国の批准を受けて、「真実・正義・断罪者」といった属性を持って、彼らから見て「嘘・悪・受罪者」であるブリタニアに占領された日本に侵攻しようとしているワケなんですが、当然ながらそれは一面的なモノであり、先回で衛星エリアへの昇格が確定する所まで漕ぎ着け、イレブンに不利益が無いよう、ナナリーが積み上げてきたモノを壊す事を意味します。
 ブリタニア皇帝が言った「ブリタニア」と「そうでないもの」、或いは「全てを得るか」、「全てを失うか」ではなく、「許す」事で、「優しい世界」を選ぶ事だって出来る筈。
 今回の話は、ブリタニアの「弱肉強食」を是としたルルーシュが、土壇場のブリタニア皇帝の闖入と、それによりもたらされるナナリーの窮地により、もう一度「許す」事、「優しい世界」に戻ってくるチャンスを得る事になったのだと思います。
 但し、これは、第1シリーズの終盤、ブラックリベリオンで、黒の騎士団を見捨ててナナリーを追い掛けていった時と全く同じパターンであり、その事を一度は「赦」した藤堂さんが、皇帝の登場に動揺するゼロを見て、間違い無く不信を強めているワケなので、その疑念がどう出るか。また、朝比奈さんを始めとして黒の騎士団内部の歪みは増幅の一途を辿っており、その不安要素を抱えながら、それでも「仲間」を重視してきた今シリーズのルルーシュの正否が問われる事態になっているのだと思います。

 その他の要素としては、「アーニャの記憶の欠落」をスザクが知った事、イレブンの「断罪」とスザクへの「断罪」の為に「ユーフェミア」の名前を利用するニーナ。勿論ユーフェミア様が「虐殺」を是とするワケがなく、「イレブン嫌い」のニーナが「ユーフェミア様」を偶像化した結果であり、割とどうしようも無いキャラですが、同時にミレイさんがいるエリア11に戻ってきたワケなので、ミレイさんには是非とも頑張って頂きたいと思います。

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次回予告

 コードギアス反逆のルルーシュR2第17話「TURN17 土の味」

 寧ろルルーシュがボロ雑巾。とはいえ、折角ルルーシュが下手に出ているのです。スザクはきちんとルルーシュを詰問して対話するといいです。くれぐれも先回のルルーシュみたいに話もせずにいきなり「死ね」とかは駄目ですよ?

おまけ

 つーかC.C.可愛いよC.C.。是非うちにも一人来て頂きたいと思います!(ダメ)

コードギアス反逆のルルーシュ C.C.(シーツー)(1/8スケールPVC塗装済み完成品)

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