フン!逃れることはできんッ!貴様はチェスや将棋でいう『詰み(チェックメイト)』に嵌るったのだッ! コードギアス反逆のルルーシュR2第22話感想&備忘録「TURN22 皇帝ルルーシュ」
「断罪者&受罪者」に塗みれた世界が、「断罪者&受罪者」であるルルーシュによって「破壊」されるという、最悪の作中悪を犯そうとする寸前で、「免罪者&贖罪者」であるナナリーと「無罪(大義名分)」であるシュナイゼルによって待ったが掛けられ、「世界を壊すルルーシュ」と、「世界を操るシュナイゼル」、「世界を赦すナナリー」の3人の「矜恃」がいよいよ激突。
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本編感想
「君のために世界を壊す」
それは前シリーズのキャッチコピーであり、ルルーシュの原点。
ナナリーの為に「エリア11を壊して」、「自分とナナリーが安心して暮らせる場所を作る」を作る。
↓ナナリーはそんな事望んでいない事が分かった
みんなの為に「ブリタニアを壊して」、「生徒会のみんなと過ごせる優しい世界」を作る。
↓ナナリーがいなくなったので、今度はナナリーの意志を継がねばならない
みんなの為に「世界を壊して」――――俺にもう「居場所」なんて無い。(自分はもう誰でもない)
↓ナナリーが生きていて、自分を否定した。
「世界を壊す」?
YES or NO
4クールを掛けて、ようやくルルーシュは「世界を壊す」為の力を手に入れる所まで来ましたが、その間にルルーシュは、「自分」が「自分」であると同定する為に不可欠な要素を次々に失って、最早「ルルーシュ」は半ば「誰でもない」状態になっている、もしくは、「誰でもない」状態に自分を自ら追い込んでいます。
その状態に加え、「世界を壊す」事で自分を悪役に仕立て上げて、その反動で「優しい世界」に変えようとしているとはいえ、その為にギアスを濫用するなど、ルルーシュ自身にとっても、その犠牲になる人々にとってもあまりに救いの無い有様。
そこにすかさず、何か企んでいるとはいえ、ルルーシュを上回る「知略」と「人望」を持つシュナイゼルを後ろ盾に、ナナリーがすかさず「救いの手」を差し伸べたという事だと思います。多分ナナリーは、全部分かっていて、それでもシュナイゼルの手を借りなくてはいけなかった――――という事だと思います。そもそも、嬉々として大量殺戮兵器であるフレイヤをスザクに撃たせたり、自分に従わない人間を粛正したり、自分の身内のいる王宮を、大量殺戮兵器だと分かっている筈のフレイヤで消し去るような下衆をナナリーが見破っていない筈が無いですし、ルルーシュの「俺は誰でもない」という状態を救ってあげる役割もありますし、ナナリーはシュナイゼルの「駒」ではなく、その予想を超えた役割を担っていると考えていいと思います。
「兄上、何かあったのですか?」(コーネリア・リ・ブリタニア)
「私達に賛同出来ないという人が、ここから逃げ出してね。
急がねばならなくなったよ、ダモクレスを。」(シュナイゼル・エル・ブリタニア)
と言う訳で、ナナリーが望んだ「優しい世界」を目指すルルーシュの帝政開始一週目で、まさかのナナリーからのダメ出しが早くも出たワケですが、これはもう一度ぐらいダメ出しはあると考えてもいいですよね!(ドクロ)
でもなぁ、ナナリーがシュナイゼルをハメる状況はあまり考えられないのですが、そうなると、シュナイゼルを正論でやりこめるしか無いワケなんですが、そういう状況は見たいようでやっぱり見たくなかったり。
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次回予告
コードギアス反逆のルルーシュR2第23話「TURN23 シュナイゼルの仮面」
今話でルルーシュの口癖、「違うな、間違っているぞ!」を使ったりと、中身はルルーシュと似たもの同士だと、仮面なんてとっくに剥がれているとは思うんですが、まあ見せて頂こうじゃありませんか。
コードギアス 反逆のルルーシュR2 Sound Episode2
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