機動戦士ガンダム00セカンドシーズン第15話感想&備忘録「反抗の凱歌」
刹那の個人のトラウマの克服が、人類全体の「戦争の源」である「過去の罪」の克服に拡大される形で実現される事を提示。
新OPと、新EDも合わせてみんなの後日談を暗示させる形になっています。
大自然の中に捨てられたガンダム | 自然の回復力(=傷が癒える事の暗喩)、武力の必要無い世界の実現、死力を尽くして闘ったソレスタルビーイング |
脱ぎ捨てられた軍服 | 武力の必要無い世界の実現、困難を乗り越えたそれぞれの戦後の姿 |
前期EDで使われた「絵」が動き出す | 前シリーズの最後、或いは第三クールの最後で積まれた課題の克服 |
朽ち果てたダブルオー(物語の到達点)を見上げて笑っている少年時代の刹那(物語の開始点) | 過去の自分に赦される、即ち刹那の過去の克服(=人類の過去の克服) |
EDは序盤で「自然」の優しさと「人間」の諍いの対比に始まって、「分かれてしまった誰か」をずっと信じて待っている曲になっていて、最終的に「二人」も、そして「敵同士」も手を取り合う世界を願っているという、マクロ→ミクロ→ミクロ→マクロと、非常に綺麗な流れで、曲調も伴ってすごく切ないですよね。ついでに言えばダブルオー空間(仮)そのものを表現しているワケで、技アリの一曲。
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本編感想
「刹那、お前は変われ。
変わらなかった、俺の代わりに…」(ロックオン・ストラトス=ニール・ディランディ)
今回、刹那がマリナさんに「過去の罪」を話した事、夢でさえ「過去」を変えられない冷たい現実の描写を通じて、物語が刹那の「過去の罪」の克服が重要な位置を占める事になり、それと「マリナさんの歌(人類の平和への願い)」が合わさって「ダブルオー空間(仮)」で混じり合い、全世界を変えて行くことになるのだと思います。
「過去は変えられなかった刹那」
「刹那、過去によって変えられるモノは今の自分の気持ちだけだ、他は何も変わらねぇ。
他人の気持ちや、ましてや命は。」(ロックオン・ストラトス=ニール・ディランディ)
「過去の罪の為に苦しんでいる刹那」
「確かに、あんたは一国の王女より、音楽を奏でる方が似合って見える。」(刹那・F・セイエイ)
「無理をしていたのかしたら。
でも、貴方も同じに見えるわ。
無理をして闘っている。」(マリナ・イスマイール)
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次回予告
機動戦士ガンダム00セカンドシーズン第16話「悲劇への序章」
それにしても、OPといいEDといい、アニューの優遇されっぷりは凄い。EDとか見てると、困難なんて乗り越えて、このままロックオンとゴールインしていただきたいと思います。
あれ、フェルトさんはどうなるの?
凄く心配です。