機動戦士ガンダム00セカンドシーズン第17話感想&備忘録「散りゆく光の中で」

「母の遺体は見つからなかった。
それ以降、父とまともに話した事は無い。
父は軍規を守り、母を殺したんだ。」(アンドレイ・スミルノフ

アンドレイ、すまなかった。
心を閉ざしたお前に、どう接すればいいか、努力を怠っていた…。」(セルゲイ・スミルノフ

 思考停止による「対話」の欠如故の悲劇。大佐…。

 「今そこにいる人を守る為」にダブルオー空間(仮)の発動無しで人類は団結、しかし「死んでしまった大事な人の(という名目で、実は自己の)為」に戦う人の心は救われず、それが「無自覚の悪意」となりまた新たな火種を産み出す…という悪循環。

デヴァイン・ノヴァ 自分の半身であるブリングの仇を討とうとする 直接手を下したのはティエリアであり、刹那は直接の仇ではない
アンドレイ・スミルノフ 惨状という大義名分を掲げて、「母の仇」と父親を殺害 ステーションを攻撃したことが、自分の所属しているアロウズの仕業であることも、あの作戦で父親が取った行動が母親自身の望みであったことも、父親がクーデターの説得に回っていた事も知らず、「母の仇」を討つのだから自分は絶対的に正しいと、「アロウズにいる自分」を無批判に正当化して、最後まで父親と「対話」をしようとしなかった。
ルイス・ハレヴィ 話せば分かってくれるセルゲイさんの死の間接的な原因を作ってしまった。 トリニティが単なる自称ソレスタルビーイングだった事を知らず、沙慈と「対話」をしようとしない

本編感想

 結局必要なのは「対話」、そしてそれを実現するダブルオー空間(仮)。
 今回アロウズのカタギリ司令がソレスタルビーイングと似たような事を考えている事が示されましたが、実際に作戦を遂行していたアーサー・グッドマンとかアーバ・リント達のように、「神気取り」になった人達ときちんと「対話」が出来ておらず、カタギリ司令の命令を実行しているとはいえ、その「心」には雲泥の隔たりがあるワケで。まず、部下との「対話」が出来てないですし、ソレスタルビーイングとも「対話」すればわかり合えるのに…

「司令は恒久和平実現の為、全ての罪を背負う覚悟でいます。」(ビリー・カタギリ
 
メメントモリ、人類は死を思い、平和の尊さを考えねばならんのだ。」(カタギリ司令)

 
 クーデター派とアロウズはお互いに「対話」する気は無し。
 アンドレイもセルゲイさんと「対話」せずに被害者気取りで殺害、殺害。
 ルイスさんも沙慈と「対話」せず。
 リボンズとリジェネも、お互いの思考が理解できて、話もしているのに、背中合わせで顔を合わさず、真の意味での「対話」は出来ておらず。
 デヴァインも、イノベイターなのにアンドレイ、ルイス達、人間のように「ブリングの仇」と、対人間に対しては思考が共有できないので「人間」と同じになっている。

 やっぱり、きちんと「対話」しないとダメなんですね。。


 そんな状況だからこそ、アレルヤの許にマリィ、ロックオンの許にカタロン、ティエリアの許にクーデター派が駆けつけ、更に正規軍、そしてアロウズまでが市民の命を守るために団結した姿に希望を懸けてみたいです。

「こんな状況で全てが一つにまとまっていく…」(アニュー・リターナー
 
「皮肉なもんだな。
だが、悪くない。」(ラッセ・アイオン

次回予告

 機動戦士ガンダム00セカンドシーズン第18話「交錯する想い」

  1. 刹那のあの傷はやはり治らないのですか…
  2. マリナさん地味ですね。ますます地味ですね。
  3. アニューさん可愛いです。
  4. マリィさん憤怒の相
  5. アンドレイ笑ってる?そりゃないよ…