騙す方が悪いに決まってるじゃない! Yes!プリキュア5第7話感想 〜親友ナッツ登場!〜



 今週は、「他人の欲望」の為に騙されてしまった事で、また騙されているんじゃないかと、他人を信じられない疑心暗鬼に陥っているナッツと、プリキュアが信頼を構築するお話。
 信頼度0の初期状態からプリキュアさんとナッツがどう信頼を構築するか。

ギリンマ
「騙される方が悪いんだよ!」
夢原さん
「騙す方が悪いに決まってるじゃない!」


 先週プリキュアさんも5人揃いましたし、いよいよドリームコレットの中からココの親友を出してあげましょう。

 とはいえ、昼間は夢見る少女、夜もビューティフルドリーマーな夢原さんは、まだ夢の中です。
 そんな事ではダメだと夢原さんを起こそうとするココは夢原さんのお母さんに見つかってしまいます。

夢原母
「い、今、格好いい男の人が―――、い、いえ、怪しい男の人が、あんたを起こそうとしてたわよ!」

 「格好いい」という辺りに夢原さんちの家庭崩壊の気配がひたひたと、しかし着実にと忍び寄ってます、他人の人生をどれだけ狂わせれば気が済むんだ、このケダモノは。


 

とまれ、学校のテラスでドリームコレットを開ける算段を始めますが、夢原さんを除く人気者4人は学内の注目の的、とても秘密の相談はできません。
 秘密の相談はしかるべき場所で、壁にミミあり障子にメアリーです。
 思ったんですが、学内に蔦子さんとか真美さんポジションの新聞部とかがいれば、学内の緊張が高まって話が面白くなりそうな気がします。

 さて、場所を移して生徒会、五人のキャッチューが鍵となってドリームコレットが開かれました。
 教え子達の人生と、その家庭を狂わせながらも、ようやく親友との体面です、何やら見過ごせない対価を払っている気もしますが、とりあえずは感動の再会、嬉しさに思わずナッツに駆け寄るココ。

 ぺしこーん

 殴られました。
 もんどりうって転がるココ。

ナッツ
「こんな大勢の前でドリームコレットを開くとはどういうつもりナッツ!」
ココ
「いきなりぶつ事無いココ!」

 妙に色っぽい恰好で瞳を潤ませるココ。
 もしもーし、あなた達、本当に親友なんですかー?

 ナッツのプリキュア5人に対する好感度は0、伝説の戦士達なのに信頼度マイナスです。
 五匹の蝶は心の清らかさとか、そういうのは判定基準には入っておらず、煩悩パワーとかそういう邪な気持ちでもいいから、強い思いがあればいいという事でしょうか。
 確かに黄色とか緑とか見てると、ああ成る程と納得してしまいそうになりますが、これは幼児番組、表向き5人は心の清らかな優しい娘達という事になっているのです。

 ココとナッツは、故郷を蘇らせる責任を負っている点では同じですが、ココは夢原さんに助けてもらう事で信頼を構築し、その後、夢原さんに付き従う形で残る4人が集まり、その中でも信頼を構築していったのに対し、ナッツは信頼の構築をしていないのですから、疑うのも当然の反応です。

 しかし、「疑わしきは、心の消しゴムで消しちゃいましょう」プリキュア、信頼こそが力になるのです。

 五人揃った所で秘密基地が欲しいと欲が出てきたので、早速知性のプリキュア、皆好き先輩にたかります。
 まずは財力に飽かせて倉庫へ。、しかし、どちらかというと悪人の溜まり場っぽいので、番組的にNGです。
 次は水無月先輩曰く「物置き」の建物へ。
 汚れてはいますが、電気水道も通っている上に、家の裏にはちょっとした森もあり、 学校にも近く、通学にも便利です。
 そんな、世のサラリーマン達が求めて仕方の無いものを無償で提供する皆好き先輩。

皆好き先輩
「でも、狭くない?」

 浮きっぷりの激しい、そんな水無月先輩が大好きです。

 掃除を始めるプリキュアさん達。
 掃除そっちのけで追いかけっこを始めた夢原さんと夏木さんを注意するのは、はじける春日野さん。

春日野さん
「あの、早くやらないと日がくれてしまいます。」

 しかし、アイドルの命とも言うべき顔を埃で汚されてしまい、怒り狂って鬼の如き形相で二人を追いかけます。
 特に危険なのは夏木さん、普段夢原さんと近しいと春日野さんの不興を買っている彼女をこの機会に亡き者にせんとする勢いです。
 「まだ未成年だから捕まっても少女Aですむ」とは誰が言った言葉でしたか、何かあっても事務所がもみ消してくれます、アーメン夏木さん。

 こちらは、秋本先輩と水無月先輩。

秋本先輩
「ほら、蜥蜴。」
皆好き先輩
「来ないで!それ以上近づけないで!」

 蜥蜴に戦慄の皆好き先輩。

秋本先輩
「可愛いのに〜。」

 本当に可愛いです、秋本先輩は皆好き先輩の虐め方が本当に上手だと思います、これからも頑張ってください。

 一部で殺人衝動と加虐衝動が発動していましたが、終始和みムードで一向に進まない掃除をしていたプリキュアさん達の前に懐かしいギリンマさんが登場、登場一話目で秘密基地が秘密じゃなくなってます。

 ドリームコレットを奪ってプリキュアをおびき出すギリンマさん。
 私なら、ドリームコレットを強奪した時点で一度本社に戻って、それから出直して秘密基地を強襲する所、幹部への道も開けて、ブンビーさんを逆にいびってやります。
 しかし、そこはギリンマさん、根が真面目なのか、邪魔なプリキュアさんを始末に掛かります。
 自分の小ささを実感しながらギリンマさんに尊敬の念を抱ける所です。

 さて、今度の敵はぬいぐるみのコワイナー、正に悪夢、小さなお友達はいつも抱いている熊のぬいぐるみに怯えて、夢の中でも熊のぬいぐるみのコワイナーに襲われるに違いありません。
 回が進むにつれて、毒が増えてきているコワイナー、夏木さんがコワイナーになる日も近いのでしょう、それを虎視眈々と狙う春日野さん、水無月先輩。

 そしてあっさりと捕まる夢原さんを除く4人のプリキュアさん、しかしナッツの活躍でドリームコレットを取り返せました。
 不安を誤魔化そうとしているのか饒舌になりナッツの過去を暴露するギリンマさん。
 ナッツが他人を信用出来ないのは、ピンキーに化けたナイトメアの手下の為に門を開けてしまい、故郷を陥落させる原因を作ってしまった事でした。

ギリンマ
「ま、恨むんなら自分の愚かさを恨むんだな!」「騙される方が悪いんだよ!」

 自分の欲望の為に他人を騙し利用するナイトメアは全肯定。
 しかし、そこに夢原さんが反論します。

夢原さん
「自分でやっといて、なんで人の所為にするの!!」「騙した方が悪いに決まってるんでしょ!!」

 その言葉に、夢原さんの優しさにナッツ陥落、信頼の構築です。

 すったもんだの末にギリンマさんを撃退。

ギリンマ
「くっ!覚えてろ!」

 後が無いんだから、もっと粘ろうよギリンマさん。

 後日、舞台は再び秘密基地、ナッツはココを養う為にアクセサリーショップに改装してました。
 これでココとナッツ、ケダモノ二人がプリキュアさん5人と同棲する夢のようなシチュエーションは永遠に費えました。
 褒めたらいいのか責めたらいいのか。

ナッツ
「ココ、パルミエ王国を蘇らすぞ、もうナイトメアの好きにはさせん!」
ココ
「それでこそナッツだ!」

 二人の友情が蘇り、爽やかに第7終了。

 しかし、秘密基地なのにお店にしちゃっていいのですかナッツ。

 来週は夏木さんと水無月先輩のお話。
 これまでの、ちゃんとした伏線だったんですね。
 いつまでも夢原さんを中心にした関係だけでなく、他のメンバーとの信頼関係も構築しないとね。

 そしてコワイナー化する夏木さん、味方という事もあり、手が出せない4人ですが、

春日野さん
「でも!でも!ルージュはみんなを攻撃するなんて望んでないわ!せめてみんなの力で楽にしてあげましょう!(うるうる)」水無月先輩
「そうよ!それに、知性の力によれば、コワイナー化した人間は永遠に元に戻れない気がするわ!(にやっ)」
春日野さん&水無月先輩
「デュアルメタモルフォーゼ!」
 二段変身した春日野さんと水無月先輩の必殺技が炸裂、夏木さんにとどめを刺します。

 嘘です。

 来週は、そんなみんな大好き水無月先輩に期待大です。