Yes!プリキュア5感想第23話「大ピンチ!悪夢の招待状」



 第23話「大ピンチ!悪夢の招待状」感想

 「原点回帰」が今回のテーマ。全てをスタートラインに戻した状態から、「過去の自分」を見つめ直す事で、再び「現在」を肯定するお話。
 今回のプリキュアさん達の敵は「過去の自分自身」
 夢原さんを除く4人で作っていたナッツハウスの飾りは、夢原さんとミルクさんのダブルドジで壊れてしまいます。

夏木さん
「マジ!?」
水無月先輩
「ここ数日の作業が・・・」
秋本先輩
「あんなに頑張ったのに。」
春日野さん
「一からやり直しですね。」

 ・・・ただ針金に特大のビーズを通していただけなような気もしますが、多分、凄く頑張ったんだよ。(多分)
 そのことで怒られる夢原さんと、遠因を作った「罪悪感」を感じているミルクが熱い。

ミルク
「ミルクは悪くないミル!」

 この3話で描写されてきた「ミルク=役立たず」を覆す時がやってきました。新販促商品を見てる身には、どうなるか分かるんですが(↓)、取り敢えず煽っておこう。「どうなる!?どうなる!?」(バカ)

















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<以下本編感想>


 プリキュアという纏まりを失った5人は、物語の「最初の段階」の関係性に戻ってしまいます。

 水無月先輩と秋本先輩は、言葉では仲直りするものの、そんな二人の疎隔を象徴して歩く二人も距離を取ってしまいます。でも、これが第4話、第5・6話の「最初の段階」なのです。親友なのに相談しない水無月先輩、周囲に押されて小説家という「夢」すら諦めかけていた秋本先輩の「過去の姿」なのです。

水無月先輩
「成績は学年トップ、あまりに優秀すぎて誰も彼女について行けない為、周囲から浮いてしまう。その事を悩んでいるのに誰にも相談しない。」

秋本先輩
「気を遣うのももう嫌だなって思ってるでしょ?」

 一方、夏木さんと春日野さんも、昨日の口論が元で、「他人」の距離に戻ってしまいます。

春日野さん
「口を開けばのぞみ、のぞみって、あんた他に友達いないの?」

 嗚呼、それを言っちゃおしまいだ。元に戻った後の夏木さんと春日野さんの関係が心配です。

 そんな所にブラックピンキー登場。喧嘩しててもピンキーキャッチュするとは。二人の仕事熱心さには恐れ入ります。けど、路地裏で待ち受けていたギリンマさんに、二人ともあっさりと捕獲されてしまい、やはり精神攻撃を仕掛けられます。こちらも、第2話、第3話の「過去の姿」に心を抉られます。

夏木さん
「こっちが必死に面倒見てるのに、(夢原さんは)ちっとも感謝してないし、あんな子、友達じゃないよ。」

春日野さん
「入学する時、貴方は決意していた。『女優になるのが最優先!友達ができなくても構わない!』って。」

 けれども、この半年で、5人も変わったのです。そして、4人の「過去の姿」を変えてくれたのは、誰であろう夢原さんなのです。つまり、「過去の姿」に捕らわれた4人を救えるのも、夢原さんだけなのです。それを夢原さんに言語化してあげるココが恰好良いです。

ココ
「みんなは、のぞみの強い気持ちに惹かれて集まったんだよ。みんなをもう一度笑顔に戻す事ができるのは、やっぱりのぞみだけなんじゃないかな。」

 夢原さんは強い子ですから、次回待っているであろう「過去の姿」の自分自身、全てが中途半端な自分にも絶対に負けないのです。だって、今の夢原さんにはプリキュアが、「仲間」がいますから。そう、夢原さんはいつでも前向き、ポジティブが売りなのです。

夢原さん
「こんなの、わざわざキーホルダーにしなくても・・・。わざわざ、キーホルダーにしてくれたんだ・・・。よーし、みんなと仲直り頑張るぞ!けってーい!」

 
 さて、所変わってナイトメア社。プリキュアさんの「最初の敵」となったギリンマさんに最後通牒「役に立たないなら、会社の為に死ね」と言われてしまいます。

 い、いやだ、こんな会社・・・。

 上司の性格は悪いし、ボーナスも無いし、後ろ盾のない単独特攻の任務なのに与えられる備品はコワイナーの仮面だけ。せめて5個支給するか、アラクネアさんやガマオ君との共同作戦ならば勝ち目もありましょうが、偉い人にはそれがわからんのです。」

ブンビーさん
「君に与えられた選択肢は二つ。ナイトメアを辞めるか、忠誠心を見せるか。」

ギリンマさん
「これを使えば俺は俺でなくなってしまう。だが構わない!それでお前達を倒す力を得られるのなら!」

 私なら速攻でナイトメアを辞めて競合企業とかに就職する所ですが、ギリンマさんは社会人の鏡。そんな事は考えもせずにプリキュアを倒す事を選択します。(ドクロ)

 ところで、ギリンマさんは元々、ナイトメアの幹部になる為に、ドリームコレットを探す事を「目的」にしていたのに、プリキュアさん達を倒すという「手段」がいつの間にか「目的」にすり替わっているワケなんですが、「夢」も、「目的」すら見失ったギリンマさんがコワイナーの仮面を被るのは見ていて悲しすぎます。プリキュアさんの新必殺技が、ギリンマさんをコワイナーから元に戻すだけでなく、「夢」を取り戻す事も出来る事を願っております。

 それにしても、「ボーナス無し」の次は、身も心も会社に捧げる「滅私奉公」の強制。嗚呼、どんどん仕事する気が無くなってくる。明日が海の日で良かった。流石にこの気持ちを抱えたまま会社に行くのは辛すぎる・・・。

 夢原さんと春日野さんのフィギュアも好評発売中。

 さあ、辛い現実を忘れて、楽しい夢の中で、夢原さんと春日野さんをおもちゃにして遊ぼう!(バカ)













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・おまけ  先回に引き続いて、取引を全くするつもりがない夢原さんが凄すぎる。実際の仕事も、こんな風に強気で進められたら、私も幸せなんだろうけどなぁ・・・。(遠い目)

カワリーノさん
「仲間の命が惜しかったらドリームコレットを渡して下さい。」
夢原さん
「みんなを傷つけたら、コレット壊すから!」
コレットが欲しいなら、私達をナイトメアの本部に連れて行って!みんなを、迎えに行くんだから!」

 それと、そんな夢原さんに全力で同意するココ&ナッツ。っていうか、それでいいのか。

ココ&ナッツ
「お前達にコレットを奪われるくらいなら、いっそ壊したほうがマシだナツ!」