機動戦士ガンダム00セカンドシーズン第6話感想&備忘録「傷痕」

 「無自覚な行為」が「罪の意識」を生み、それが「自ら引き金を引く」という「意識的に」、「自ら」、「罪を背負う」形へとどうしようもなく駆り立てられてしまう。でも、それは知らず最愛の人に銃口を向けるという悪夢―――という、ガンダムのテンプレートである「両軍に引き裂かれた関係」の登場。

「自分は違う、自分には関係無い。違う世界の出来事だ、そういう現実から目を背ける行為が『無自覚な悪意』となり、このような結果を招く。」(ティエリア・アーデ

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本編感想

 ティエリアさんが言う「無自覚な悪意」(これがファーストシーズンで出て来た「無意識の悪意」と同じかはさておき)は、哀しいことに、「カタロンのアジト」を壊滅させるだけでは終わらなかった。

沙慈・クロスロード 「罪の意識」から「何かしなくちゃ」と追い詰められ、知らずルイスさんに銃口を向けてしまう
ルイス・ハレヴィ 復習の相手を違えたまま、知らず沙慈君へ銃口を向けてしまう
スメラギ・李・ノリエガ 恋人を失った記憶のフラッシュバックで倒れる
ソーマ・ピーリス 「罪の意識」を強め、「幸せ」に背を向けてしまう
プトレマイオス・クルー スメラギさん無しでの戦闘を強いられる

 つまり、全体的に見れば物語に必ず必要な「葛藤」が沙慈君の「無自覚な悪意」がきっかけとなり、残った分が全て出された事になります。
 沙慈君責任重大ですよ。

刹那&マリナ 刹那はマリナの手を取れない 手を取る
沙慈&ルイス お互いに銃を向ける ガンダムについての誤解を解いて手を取り合う
刹那&沙慈 沙慈が一方的に弾劾 相互理解の方向へ
ソーマ&セルゲイ ソーマはセルゲイの養子になって普通の幸せをつかめない 普通の幸せを掴む(それまでセルゲイさんが生き残って…いるのかな?)
ソーマ(マリー)&アレルヤ マリーを知らないソーマはワケが分からない きちんと話をした上で和解(カップルには…なるのかな?)
セルゲイ&アンドレ 息子が反抗期 和解する(それまでセルゲイさんが…以下省略)
ティエリア&ロックオン 本当の仲間として認めておらず、反目した状態 仲間として協力へ
フェルト&ロックオン (恐らく)互いに惹かれ合っても否定してしまう(と思う) 先代のロックオンを乗り越える

「貴方、無理をしている。
私の脳量子波がそう感じる。
貴方は心で泣いている。」(ソーマ・ピーリス
 
「そんな事は…」(ルイス・ハレヴィ
 
「誰かをずっと思っている。」(ソーマ・ピーリス

沙慈・クロスロード

「覚悟はあるんだな?」(イアン・ヴァスティ
 
「あの人達を守りたいんです!」(沙慈・クロスロード

 全然答えになってないワケでして。
 結局ぎりぎりまで悩みながら引き金を引く。

「人を殺せば、君達と同じになる!」(沙慈・クロスロード

脳量子波

「貴方に脳量子波が使えて?」(王留美

 脳量子波とイノベーターはリンクするのかー。
 ティエリアの能力とアレルヤの能力は全く別だと思ってたけど、同じモノだったというワケですね。
 意外に重要だったのですね、脳量子波。

スミルノフ親子

「乙女だ…。」(アンドレイ・セミルノフ)

 発想が父親と同じです。

「しかし、彼女はまだ乙女だ。」(アンドレイ・セミルノフ from 1st s #5)

 似てることをわざわざ描くぐらいですから二人の和解は確定事項。

 さて、今回ルイスさんがトレミーに突撃して、沙慈君がその引き金を握っていて―――それでルイスさんが死ぬかというとそんな事あるワケが無い。だって、知らずにルイスさん殺しちゃったら沙慈君が悲惨すぎるし、死んでもすぐにルイスさんだと分からなくちゃいけないワケですから、お互いにお互いを認識したあとじゃないと。

 そんなワケで沙慈君が撃っちゃうのはアンドレイなんでしょうが、ここであっさり死んではわざわざスミルノフ親子を出す意味がなくなるので、これもありえないので、アンドレイが負傷するぐらいではないかと。

 しかし、親子揃ってロリコンとは…(違)

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次回予告

 機動戦士ガンダム00セカンドシーズン第7話「再会と離別と」

 無人島で二人きり!やった―!(何がだ)

おまけ

「よく、帰ってきたわね。」(シーリン・バフティヤール
 
「刹那が、強引に…」(マリナ・イスマイール
 
「彼に、感謝しなきゃね。」(シーリン・バフティヤール

 何、このマリナさんのエロい台詞。

 これで世界100億のマリナさんファンが同人誌を作るネタになりますね!(バカ)